派遣社員で産休育休をとるのがすごくいいという話
派遣社員でも雇用保険に加入していたら条件さえみたせば産休育休をとることがもちろんできます。
派遣社員が産休育休をとると、出産前に派遣されていた企業はひとまず任期満了となり、派遣会社と直接雇用とし産休育休にはいります。
派遣会社との直接雇用とは、こちらは雇用保険のために建前上結ぶ雇用契約なので特に何かするわけではありません。育休終了時期に新たに派遣先を探して就業することになります。
これが派遣社員のざっとした産休育休の流れです。
つまり、事実上産休前の仕事は退職し、育休終了後に再就職するようなものなのです。
ですので、派遣社員の場合、休んでいる間会社がポストをあけておいてくれるわけではないし、仕事を肩代わりしてくれて負担をかけている人もいません。
雇用保険の産育休制度は仕事に復帰するのが大前提の制度です。
ただし、当初はそのつもりであっても、実際に子供を産んでみて『小さいうちは自宅でみるべきだ』と感じたりすることもあると思います。
正社員なら復帰前提で企業も準備しているので、育休後辞めるとなると大変迷惑をかけることになりますが、派遣社員の場合はまったく逆でした。
派遣会社が遠回し、遠回しにではありますが『育休終了後は退職してほしい』といった趣旨の手紙が届きました。
派遣社員の育休もらい逃げはむしろ推奨されていた
派遣会社としては産休育休を派遣社員がとることは別にかまわないと感じているようです。
まず条件を満たしているのに産休育休をとらせないのは法律違反ですし、産休育休に関する給付金は雇用保険からでます、そして社会保険料も企業負担分も免除となるので特に派遣会社の負担になることはないです。ですので『産休育休とれるならとってどうぞ』という派遣会社は多いです。
ただし、育休終了後復帰したいとなると話は別です。
なぜなら、産休育休中に派遣社員が就業していない間も、有給休暇が付与されるからです。
私も2年半ほど産育休をとらせていただきました(二子連続)そのため、21日の有給休暇が付与されていました。
育休後復帰して、ただ有給休暇を消費されて、やめられたら派遣会社として有給休暇分まるまる赤字となります。このような理由は憶測ではありますが、派遣会社は育休終了後、派遣社員が復帰することにはあまり協力的ではないです。
産育休をとるにあたって派遣会社から郵送された資料にはこのようなことが書かれていました。
・育休終了後、就業を希望する場合は派遣社員の方から担当支店に連絡をすること。派遣会社からは一切連絡することはありません。育休終了までに連絡がないと自動的に退職になります。
・就業を希望する場合、派遣先探しには協力はするが、保証はしない。決まらなかったら退職となる。
雇用保険の育休は復帰が前提の制度ですが、派遣会社はあまりやる気がないように見受けられます。
体験談 いわゆる育休もらい逃げ、育休終了と同時に派遣会社を退職することになりました
派遣社員として育休を取得していましたが、別の会社から就業することになったので退職する運びとなりました。
仕事をする意思があるのであれば、先ほど記載した通り、有給休暇が付与されている状態で再開できるので同じ派遣会社で探すのが派遣社員側からしたは一番いいとは思います。
ただ、小さい子供もいますし、これまでより派遣先が探しにくいことが予測されます。必ずしも同じ派遣会社だけではなく、いろんな求人をみて探したほうがいいと思います。
もちろん、実際に子供が生まれてから『まだ仕事をするには早すぎる』と感じる人もいると思います。そのような人は自動的に退職になるのでありがたいですね。
私もいろんな就職先探している中で希望する仕事が見つかって採用されたので、これまで勤めていたスタッフサービスはやめることにしました。
スタッフサービスでは、育休を短縮すること、退職することがなんとすべてマイページでWEB手続きですべて完了することができました。
マイページで育休終了手続きページがあるのです。
私の場合、もともと申請していた育休期間より先に就職することにしたので育休短縮申請をしなければなりませんでした。こちらもWEBでできました。
短縮理由はいろいろ選択肢があるのですが『他社決定』にしました。
(雇用保険ルール的に他社決定があるのが不思議ですが・・・・笑)
ぽちっとアンケートを送信すると、自宅に退職届が届きました。こちらに必要事項を記入したら退職完了のようです。あとは退職日を迎えたら保険証も返します。
こんなに何も言われない、直接的にやり取りも発生せずに退職が完了して驚きました。