男性社員の育休代理の派遣社員として1年の任期が終わろうとしています。
産休育休の代理のような期間限定の仕事には、派遣社員が重宝されています。
産休育休代理のデメリット
求めらるレベルが高い
「育休代理」というネーミングが悪いように思いますが、産休育休に入る社員の仕事を丸々引継ぎをしようという派遣先企業が多いように思います。
育休社員のレベルにもよりますが、新人の派遣社員にとって負荷が重い仕事の可能性が高いです。
筆者の場合、育休社員は入社8年目の「主任」でした。はじめはその主任の仕事を丸々引継ぎをされそうになりました。
8年間かけて身に着けた主任の仕事を、短期の派遣社員に引き継がせるなんて客観的にみたらとんでもないことですが、育休代理の場合あり得ます。
本来は、育休取得者が出てまわりの正社員の負担が増えるので、そのフォローをするのが育休代理の正しい在り方です。
本当にバカなのか?と思いますが、周りの社員の人も他人事で「育休代理の派遣社員が来たから、業務の負担がなくなる」と思っています。本当にバカです。
筆者の場合、契約内容が「〇〇業務の補助」であったことから、
「主任の仕事を丸々引き継ぐ契約になっていない、正社員と同じ仕事をこなすような給料をもらっていない」ことを派遣会社を通じて訴えました。
その結果、主任の仕事はほかの正社員が引継ぎ、末端のフォローの仕事を筆者が担当する環境を作ることができました。
契約時に、契約内容の確認は必要です。派遣法をしらない社員が多いのでしっかり主張していきましょう。
勤務期間が限定的
育休社員が復帰したら、任期満了になるので安定した雇用を求める人には向いていません。
あまりないパターンですが、育休社員が予定よりも早く復帰した場合想定よりも早く雇止めということも考えられます。
短期の仕事を探している人にしかおすすめはできません。
育休社員の都合に振り回される
特に女性社員の育休代理に多い話ですが、1年間の育休の予定だったはずが保育園に入ることができず2年になる話は珍しくありません。
ほとんどのケースで、当初の予定より契約期間の延長を求められるようです。
派遣社員も次の仕事を探す必要や予定があるので、育休社員の都合ばかりに振り回されていては困ります。
元々約束していた期間以上の延長を求められた際に延長に応じる義務は派遣社員にはありません。
契約期間さえ満了すれば文句を言われる筋合いはありません。
筆者の場合当初の予定より延長を求められましたが、「私としても、短期の仕事を希望していて御社で働くことにしたので延長はできません。」とお断りしています。
顔合わせの時点で「(引っ越しの予定があり)短期の就業を希望している。延長はできないと考えてもらっていていいですか。」と伝えていました。
育休代理の仕事は人気がなく、応募者が少ないため派遣先企業も派遣社員を選ぶ余裕がないこと、
育休社員が離脱するまでに派遣社員を決めないといけないと焦りがあると思います。
延長をできないからと断られることはほとんどないと考えていいです。断られても、派遣社員を都合よく使う会社なので願い下げです。
退職時にトラブルを避けることができますので、顔合わせの時点で延長できないことを伝えておきましょう。
産休育休代理のメリット
時給が高い
育休代理の仕事は、人気がありませんので時給が高く設定されていることが多いです。
同じ業務の相場より200円~300円高いことが多いです。
月給にすると32000円~48000円の差がでますので短期間でも収入をあげたいという人にはおすすめできます。
失業手当がもらいやすい
育休社員が復帰すると派遣社員は任期満了になり、雇い止めという状況になります。
任期終了までに派遣会社から新しい仕事を指示されない場合、会社都合退職になります。
このため、次の仕事が見つからない場合3か月の待機期間をなしに失業保険を受給することができます。
育休延長を依頼され断った場合でも、「会社都合退職」になる場合がほとんどです。
▼こちらのサイトを参考にさせていただきました▼
産休育休代理はあり!
産休育休代理の仕事のネットでの評価は「求められるレベルが高い」「雇用が不安定」「育休社員の都合で振り回される」など悪く、おすすめされないことがほとんどです。
1年間、産休育休で働いてみて出した結論は「対策すれば時給も高いしあり。」
派遣法をきちんと勉強をして法律を盾に働きやすい環境を整えれば、問題なく働けると思います。
☑育休期間が延長できないことを伝えておく(延長できる可能性があっても念のため)
☑育休社員が不在でも周りの社員がフォローしてくれるか聞いておく
☑明示書のチェック。仕事の責任が重すぎないか?契約業務が「〇〇の補助業務」等ならよし。
☑育休延長に応じる義務はないこと
☑育休社員の業務を丸々引継ぎされそうになったら派遣会社に相談を
☑任期満了後は「会社都合退職」になり失業保険をもらいやすい
育休代理の場合、有休を最後にまとめてとる期間ははとんどありません。
はじめから計画的に有休消化していきましょう。
育休代理の場合、無理な仕事を押し付けられたりする可能性がほかの派遣の仕事より高いです。
そのため、派遣会社に交渉をお願いする機会があるので、派遣会社がまともで派遣社員の味方についてくれる企業にする必要があります。
私は「テンプスタッフ」で勤務しており、テンプスタッフの営業の方は契約外業務の断るのに協力的でしたし、派遣社員ファーストの対応をとってくれたので満足しています。
逆に、派遣先ファーストでまったく役に立たなかった派遣会社は「WDB」でした。一生使いません。