派遣会社での社内選考が通ったあと、行われるのは派遣先企業との顔合わせです。
派遣社員にとって、これから働く企業を実際に知ることができるのは顔合わせのみです。
このため、「思っていた社風と違った」、「仕事内容が合わなかった」というようなミスマッチが起こることがあります。
顔合わせ後に、その企業で働く意思がなくなった場合、断ることができるのか?実際に派遣会社で働いていた視点で解説いたします。
顔合わせ後に辞退は可能
結論から言いますと、顔合わせ後に「辞退は可能」です。
顔合わせは、派遣先企業にとっては派遣社員の過去の経験やスキルを確認する目的があります。
また、派遣社員にとっては職場の雰囲気や、仕事内容を確認をする場です。
派遣先企業に「今回の派遣社員は雇用しない」と受け入れない権利があるのと同様に、もちろん、派遣社員にも辞退する権利はあります。
NGな辞退の仕方
派遣社員にも派遣先を選ぶ権利はもちろんありますので、顔合わせ後も辞退をしていただいても構いません。
しかし、派遣会社としては社内選考、派遣先との日程調整、派遣社員の履歴書の作成など、1度の顔合わせを行うのにたくさんの労力がかかっています。
できれば、1度の顔合わせで派遣先を決めたいのが本音です。
顔合わせ後の辞退でNGなものをご紹介します。
就業決定後の辞退
顔合わせ後、派遣先企業と派遣社員の両者が合意した上で就業が決定します。
この合意後の辞退は、契約違反になります。派遣先企業と派遣会社の両方に多大な迷惑をかけることになります。
損害賠償等を請求される可能性はほとんどありませんが、今後その派遣会社からの仕事の紹介はされないと考えたほうがいいでしょう。
ただし、「正社員の仕事が決まった。」など無期雇用での採用されることになった等の理由であれば、契約よりも自分の人生を優先した方がよいと個人的には思います。
何度も辞退をする人
顔合わせ後に何度も辞退する人は、今度のお仕事の紹介がなくなってしまうかもしれません。
派遣会社の面子もありますので顔合わせ後、確実に働いてくれそうな人を優先的に紹介することが多いです。
「思ったより通勤に時間がかかった」など、顔合わせ前に調べられることでの辞退は避けたいところです。
就業辞退の方法
連絡は早めに
顔合わせを終え、就業辞退に気持ちが固まったのであれば、一刻もはやく派遣会社に連絡をしましょう。
就業辞退をするベストなタイミングは顔合わせを終え、派遣先から合格がでたらすぐに派遣会社から「就業可能できますか?」と確認の連絡があったときです。
この時点で辞退をするのであれば、あなたの評価にほとんど影響はありません。
電話で連絡を
就業辞退を申し出る際は、メールではなくまずは電話で行うのが無難です。
必ずといっていいほど、辞退の理由を聞かれると思います。
ここでは素直に思った辞退の理由を話しても大丈夫です。その理由を考慮し次の案件を紹介していただけるはずです。
ただし、中には「一度働いてみないとわからない。」など、就業を強く進めてくる派遣会社の社員の方もいます。
はっきりと就業の意思がないことを伝えることも大事です。
「上司となる方が高圧的に感じて、ここで働いても続かないように思いました。」
「仕事内容が思ったより幅広く、自分の能力では難しいと思いました。」
「残業なしを希望していましたが、残業が多いようなので辞退したいです。」
最後に
顔合わせした企業が合わないかもしれないと思っている状況で、無理に勤務する必要はないかと思います。
事前に就業先の情報をよく調べてから顔合わせに進むのが、派遣先にとっても自分にとっても良い結果につながると思います。
私が今まで派遣社員として勤めてきた中で一番、派遣社員のことを大切にしていると感じたのは、「テンプスタッフ」です。