- 派遣会社の社会保険の加入条件
- 派遣社員の初回契約のほとんどは1か月!社会保険に入れない
- 初回から社会保険に入れるかは派遣会社次第
- 扶養→派遣社員であれば社会保険加入は遅いほうが得
- 社会保険の加入条件も派遣会社選びの基準になる
派遣会社の社会保険の加入条件
派遣社員の場合でも、『契約期間が2か月を超える』、『1週間の所定労働時間が正社員の4分の3以上(一般的に週30時間以上)』であれば、派遣会社の社会保険に加入する義務があります。
家族の扶養で社会保険にいれてもらっている場合支払いは必要ありませんが、『健康保険』『年金保険』は生活保護を受けていない限り、無収入であっても支払いの義務があります。
『国民年金』は令和2年の時点で16540円、『国民健康保険』は所得や自治体によりますが1万円~2万円、毎月支払わなければなりません。
派遣社員として働き条件を満たせば、健康保険料と厚生年金保険料は派遣会社との折半となりますので、自己負担額が減ることがほとんどです。
派遣社員の初回契約のほとんどは1か月!社会保険に入れない
派遣社員として長期で働く予定であってもほとんどの場合、初回の契約は1か月です。
社会保険の加入の条件の契約期間は2か月ですので、ほとんどの派遣会社で1か月目は社会保険に加入させてもらえません。
残念ながら派遣会社が社会保険の加入を拒むことは違法ではありません。
初回契約が1か月である理由は『研修期間』とされており、派遣社員にとっても仕事が合わないと思えばすぐに辞めることができます。
派遣社員にとってもメリットがあると、建前上派遣会社に説明されますが、実際のところは派遣会社が社会保険を負担するのケチっているのが正解でしょう。
初回から社会保険に入れるかは派遣会社次第
社会保険は給料から天引きされ手取りが少なくなるため、『社会保険には加入したくない』と考える人も多いようです。
しかしながら、フルタイムで働く、年収130万円以上稼ぐのであれば、派遣会社の社会保険に加入したほうが結果的に得するケースが多いと思います。
初回の1か月契約でも社会保険にいれてくれる派遣会社も中にはあります。
初回契約から社会保険加入できることが確認できている派遣会社
■テンプスタッフ
■WDB
■スタッフサービス(2020年4月より改正)
テンプスタッフは社会保険も充実しており、マージン率も低いので、おすすめの派遣会社の1つです。
初回契約は社会保険加入なしが確認できている派遣会社
■リクルートスタッフィング
■マンパワーグループ
初回から社会保険に加入させてもらえる派遣会社のほうが良心的な派遣会社といえるでしょう。
扶養→派遣社員であれば社会保険加入は遅いほうが得
初回契約から派遣会社の社会保険に加入できたほうが得な場合が多いと説明してきましたが、
例外的に家族の扶養の社会保険から派遣会社の社会保険に切り替えるケースは、社会保険の加入は遅いほうが得をします。
家族の扶養の社会保険の場合は、本人の社会保険料の負担額はゼロであり、扶養してくれている家族の社会保険料も変わらないためです。
社会保険の加入条件も派遣会社選びの基準になる
派遣会社を選ぶ際に、社会保険の加入条件も基準の1つとして考えてもいいと思います。
派遣の仕事のほとんどは1か月以上働くことが前提であるため初回契約から派遣会社の社会保険に加入できるのが筋であると思いますが、
派遣会社が法律の抜け道を使って、社会保険料の支払いをケチっているのが現実です。
今後、法改正されることを願います。