『釣り案件』とは?
実際には存在しない高時給・好待遇の求人情報を出し、派遣会社の登録者を増やす行為のことです。
派遣社員をおびき寄せるための偽の求人を『釣り案件』『カラ案件』と呼んでいます。
『釣り案件』で、派遣社員を登録会に来させ、
この案件は人気なので、すでに求人を締め切ってしまった。代わりにほかの仕事を紹介します!
とほかの仕事に誘導するとされています。
『釣り案件』は本当に存在するのか?
派遣会社の派遣紹介する側として勤めていましたが、掲載をする求人情報は実際に存在する求人だけで、『釣り案件』はありませんでした。
しかし、派遣登録に来る人に、『釣り案件』だと疑われてしまう要因はたくさんあります。
『釣り案件』が疑われる訳
古い求人情報を取り下げていないから
高時給・好待遇の求人はすぐに応募があり、募集が早く締め切られます。
派遣会社は膨大な求人を抱えていますので、募集を終了した求人の取り下げができていないことが多々あります。
求人情報の取り下げができていない派遣会社に問題があります。
古い求人情報を見て、応募した人は『釣り案件』だと感じてしまうのは当然のことです。
派遣先が複数の派遣会社に依頼しているから
1人の求人に対して、会社によっては複数の派遣会社に依頼し、それぞれの派遣会社が個々に求人情報をだす場合があります。
他の派遣会社での採用者が決まったことを知るのは、求人をみた人から問い合わせがあり、再度派遣先に確認をするタイミングです。
そのため、知らず知らずのうちに終了している求人情報を取り下げられていない現状があります。
応募者と案件がミスマッチだから
企業が派遣会社で求人をかける際に年齢・性別で差別をすることは派遣法で禁止されています。
残念ながら、企業と派遣会社の間で裏では年齢制限・性別の制限が設けられているのが現実です。
公の求人には、年齢・性別の記載はありませんので、対象外の方が応募した場合、『求人は締め切った』等の当たり障りのない口実で断ってきます。
しかし、条件が合う人物が見つかるまで求人は続けられるので、『締め切ったと言っていたのにまだ求人をしている!釣り案件だ!』と言われても仕方がありません。
元派遣会社スタッフが語る!感触が良かったのに面接に落ちる理由
釣り案件に引っかからないために
派遣会社は故意に釣り案件の求人をかけているわけではありませんが、結果的に『釣り案件』になってしまっている求人が多々あります。
求人の掲載日・更新日の確認
派遣会社は、募集を終了した求人の取り下げをしていないことはよくあることです。
掲載日や更新日が新しいものは生きている求人の可能性が高いです。
特に好条件の求人の場合、募集者が殺到している可能性が高いので、古い求人は信用できません。
募集要項の確認
派遣法に基づき、年齢や性別で区別をして求人していることはありませんが、やんわりと求める人物像の記載がされていることがあります。
■20-30代が多い職場です。
求人対象は30代まで
■男性が活躍中!
求人対象は男性
派遣法で禁止されている、年齢・性別での差別を実質的にしていることは非常に腹立たしいことではありますが、応募しても社内選考を通過することは難しいです。
求められる職場に就業できるよう、ほかの求人に目を向けることが無難です。