- WDBとはどんな会社?
- キャリア形成支援制度とは?
- WDBの違反行為とは?
- WDBにタダ働きさせられた時間
- 給与未払いを取り戻すには
- 理系派遣はほかにもたくさんあります
- ホワイトな派遣会社で働きましょう
WDBとはどんな会社?
派遣会社WDBは理系人材派遣のトップシェアで、理系の派遣社員の3人に1人がWDBより派遣されているといわれています。
WDBが特に力をいれているのは、派遣社員の『適正の見極め』『教育』です。
新設された『キャリア支援制度』により、派遣スタッフも研修を受ける機会が増えました。
今回、この『キャリア支援制度』に関係し、WDBは一般派遣労働許可を取るのに労働局に虚偽の申告をしていることと、
派遣社員に対して、強制参加の研修にあてた時間の給与の未払いが発覚しています。
キャリア形成支援制度とは?
2015年9月に改正労働者派遣法が施行されました。
派遣元事業主は、雇用している派遣労働者のキャリアアップを図るため「段階的かつ体系的な教育訓練」「希望者に対するキャリアコンサルタント」を実施する義務があります。(労働者派遣法第30条の2)
派遣会社の運営に必要な『労働者派遣事業許可』を取得するには、『キャリア形成支援の計画書』を提出が必須になっています。
☑実施する教育訓練の内容がその雇用するすべての派遣労働者を対象とすること。
☑実施する教育訓練が有給かつ無償で行われるものであること。
☑実施時間数については、フルタイムで1年以上の雇用見込みの派遣労働者一人当たり、毎年8時間以上の教育訓練の機会を提供すること。
(厚生労働省・都道府県労働局:平成27年派遣法改正法の概要より抜粋)
派遣労働者全員に対して入職時の教育訓練は必須であること。
少なくとも最初の3年間は毎年1回以上の機会の提供が必要。
その後も、キャリアの節目などの一定の期間ごとにキャリアパスに応じた研修等が用意されていること。
こちらに詳しい情報がまとめらえています。
http://ckss.jassa.jp/career_download/pdf/151112tebiki.pdf
WDBの違反行為とは?
WDBは派遣法で定められた教育訓練に参加した派遣社員に対し、給与の支払いをしていません。
派遣会社は派遣社員に対して、どのようなキャリア支援をしているのか公開義務があり、WDBも公式HPにて教育訓練の内容を公開しています。
教育訓練内容としては下記が挙げられています。
労働局に、教育訓練として申請しているので、これらの研修は有給かつ無償で行われなければなりません。
さらに研修参加に必要な交通費は派遣会社が負担をしなければなりません。
しかしながら実際に給与の支払いがあるのは『振り返り研修』だけです。
このように、WDBは労働局に虚偽の申告をし、労働者派遣事業許可を取得し、派遣スタッフには賃金を一切支払っていません。
WDBにタダ働きさせられた時間
『キャリア形成支援』の強制参加研修のため、派遣法、労働基準法の観点からどちらからみても労働時間と扱い、派遣社員に給与の支払いをすべきです。
私が、WDBにタダ働きさせられた時間を計算してみました。
☑適正保証研修→6時間
☑HPLC研修→私は不参加。参加者は5日間にも及ぶ研修。
☑ハンドブック研修→年4回×30分×2年=4時間
合計:10時間
当時の私の時給は1200円でしたので、12000円の給与を支払って貰っていません。
適正保証研修はWDBの各支店で行われるので、交通費も発生しています。
キャリア形成研修にかかる交通費もWDBには支払う義務があります。
私はHPLC研修を受講していないので、まだ少額ですが、受講している人はかなりの時間タダ働きさせられることになります。
WDBには12万64000人もの派遣社員がいますので、どんなに少なく見積もっても12億円以上の派遣社員に対する給与未払い金がありそうです。
給与未払いを取り戻すには
これから、WDBに登録しようという方は私個人的にはおすすめいたしません。
しかし、すでにWDBに登録しており給与の未払いがある方は泣き寝入りぜずに、一度WDBに問いあわせしてみてはいかがでしょうか?
私は、『適正保証研修』日当相当の金額をWDBに支払わせることに成功しています。
日給だけでなく、交通費、高速代、駐車場料金も支払っていただけました。
はじめは、適正保証研修=二次選考であるという、理解のできない謎理論で支払いを拒否されましたが、
『労働基準監督署・労働局に相談する』といえばすぐに研修の日当相当の金額を払っていただけました。
違法である自覚はあるように思います。
これ以上、WDBの被害者が増えないことを願います。
理系派遣はほかにもたくさんあります
理系の派遣会社といえば、WDB1強という時代も確かにありました。
今ではまったくそんなこともなく、テンプスタッフやエンジニア系の派遣会社ができてくています。
WDBのような違反企業は滅びる運命にあるので、ほかの派遣会社で勤務するのが賢明です。
ホワイトな派遣会社で働きましょう